活動内容

陸上のモニタリング(放射線量の計測 / 汚染状況の調査)

陸上のモニタリング

住民の方々が帰還した場合、どのような放射線環境下で生活していくかを知る資料として、個々人の生活実態に即して住宅内各部屋の空間線量率、庭や畑の空間線量率を依頼を受けて計測します。 このように生活空間の線量率をマッピングしておくと、週間あるいは月間の生活パターンに応じて何処で何時間過ごすかさえ決まれば、外部被曝量が計算できます。また内部被曝の可能性のあるところを避ける生活の仕方を考える資料にもなります。

高線量率計測用電離箱(10mSv/h)から低線量率計測用シンチレーション式サベイメータ(0.05μSv/h)を備えており、表面汚染はβ―γ検出器で測定し、必要があればγ線エネルギースペクトルを測定して放射性物質の同定を行います。

通常のモニタリングでは、屋内では部屋の4隅と中心で床または畳表面から1cmの高さと1mの高さの空間線量率を計測します。部屋の中心では天井付近も計測します。屋外では住宅周りの犬走り、雨樋の出口、水溜り跡、雨水の通り道、大きい庭石の表面などを特に気をつけて調べます。国による除染が済んだ地域でも、詳細に空間線量を計測するといわゆるホットスポットはあちこちに残っています。計測結果は文章と図で報告します。