前回の計測で、検出器を壊すという失敗を教訓として、現場での作業工程を減らすための工夫、出港前に安定な岸壁での組立てを行うこととするなど、極力人為的ミスが入らないような工夫を行いました。 更に、細部にまで拘った3dCGデータを作成(写真1と図1)した上で、詳細な組立マニュアルを作り、事務所での二度にわたる組立予行演習を行うという万全の態勢で計測に臨みました。
天候には恵まれましたが、気温が低く寒さに震えながらの計測となりました。大きなトラブルはなく計測は順調に進み、1F近傍で3点、定常計測点で4点の全7点での計測を行いました(図2)。 第6回計測より使用しているオンライン姿勢センサーもほぼ順調に作動し、強い海底流で検出器が大きく姿勢を変えたとき、計測の中断を指示するとともに検出器を少し引上げた後再度着底させ、姿勢が安定したことを確認した上で計測を再開するなど、その有効性が再確認されました。
写真1
図1
図2